彼女は今、お散歩中。
新しい生命を育みながら、母親として立派に3匹のネコ達を育てている。
最近は3匹の仔猫達も目が開き始め、自我も少しずつ芽生え始めた所。
そんな我が子達を愛おしく見守るクロ。
生命ってすごい。
もともと、我が家にひょこっと現れた「クロ」に餌をあげるようになったのが飼いネコへの1歩となった。
またネコちゃんが来たなぁ~。当時はクロの他にも3匹ほど、我が家を通りすぎるノラネコ達がいた。
ノラ…といっても人間から餌を貰える事を知っているので逃げはしない。
が触らせてはもらえない。遊びに来るネコ達の間でも「クロ」は可愛らしい顔をしていた。
当時はまだ名前もなく、ニャンコと呼んでいたが、他のネコちゃん達もニャンコと呼んでいた為に、ブチ柄ではあるが黒い毛が混じっていたので、とりあえず「クロ」。
鼻の頭も黒くてそれも何ともいえず、愛らしかった。
何とか触らせて貰えないかと、毎日根気よく話かける。すると次第にクロも心を開き始めるのに時間はかからなかった。
そして私の手のひらから餌を食べるようになったのをきっかけに、彼女との間は急速に縮まっていった。
当時から身体の割にはお腹だけがやけに目立っていて、子供がいるのかなぁ…と心配になった。
赤ちゃん、どこで産むのかなぁ。
まだ父親からの許しを得ていない状況だったので、家猫としては飼うことはできなかったのだ…。
続く…